今年も1年生を対象にしたキャリア教育導入授業が始まったよ。毎週講義の模様をレポートするね。

shoudai-kun2008-04-24


大学に入学したばかりの1年生が対象である総合科目IIaのテーマは「将来のキャリアを考え,充実した大学生活を送ること」。江頭先生、岡部先生,沼澤先生,大津先生がチームで運営していく一風変わった授業だよ。


この授業の特徴は,先生の話を聞くだけの受身の授業ではなく,グループディスカッションやケースメソッド(事例教育法)を使った演習形式である点。全部で200人以上の受講生が初対面の者どうしで3人から4人のグループを作ります。このグループは毎回ランダムに作られるところがポイントで,この授業が終わる頃には50人以上の"チームの仲間"ができるんだって。


さて,今日のテーマは「リーダーシップ」。まず、二人の大学生が登場する事例(ケース)を読みます。このケースには,マンネリ化したサークルに入っている哲也君と,サークルをどんどん引っ張っていく伊東ひかりさんが登場します(詳しい内容は近日刊行予定の「大学ノムコウ」を読んでください!)。


このケースを読んだ後,「自分だったらどういうサークルを立ち上げるか?どんなメンバーを集めるか?その中で自分はどんなポジションにいるか?」について各自が考えてから,グループでアイディアを発表し合いました。200名以上の学生がディスカッションをしたので,教室内はかなりの盛り上がりで熱気ムンムンの状態になります。


この後,グループの代表が10名ほど前に出て「私たちは○○サークルを作りますので、ぜひ入ってください」という勧誘のプレゼンテーションを行った。ドライブサークル,ライブサークル,小樽散策会,旅行サークル,なんでもサークル,社会貢献サークル,スノーボードサークル,クラブDJサークルなどなど,短いディスカッションの中からいろいろアイディアが生まれました。


つぎに「活発だけどサークル内の空気を読めないメンバーをどう対処するか?」というテーマでグループディスカッション。いかにリーダーシップを発揮するかがポイントです。議論を通して,学生がいろいろな対処パターンがあることに気づいていくのがわかります。


最後に,今日のお題である「リーダーシップ」について岡部先生から講義がありました。最初に読んだ哲也とひかりのケースを,リーダーシップの理論によって解説。リーダーのタイプ,優れたリーダーの特徴,変革型のリーダーシップの行動についての分かりやすい説明でした。


授業に参加した日下君は「面白かったです。ただ聞くだけの授業ではなく,自分で考えて,話し合い,まとめていく授業なので,自分を高めることができると思います。」とコメントしてくれました。

(来週につづく)

〜グループディスカッションの様子〜