大学院に進学するには

今日は,今年京都大学大学院経済学研究科に合格した福澤尚美さんにインタビューしました。小樽商大では,毎年3,4人づつ学外の大学院に進学し,より高度な学問を身につけ自分のキャリアアップを目指したり,研究者になったりする人がいるそうです。

商大君(以下S)「大学院進学を決めたのは,いつぐらいですか?」
福澤さん(以下F)「今年の4月ぐらいです。一応,最初はふつうの就職活動をしていたのですが,やっているうちに自分のやりたいことはこれじゃない,と思ってゼミの先生に相談しました。兄も商大を出た後,東大の大学院に進学したので両親は『がんばれ』と言ってくれたことが大きかったです。」
S「よくそれで受験勉強間に合いましたね。」
F「すぐに大学院の過去問を取り寄せて,傾向を調べたのと同時に,ゼミの先生に相談して,勉強会を作ってもらいマクロとミクロの基礎を勉強しました」
S「福澤さんは,大学院で何を研究するのですか?」
F「講義でソーステイン・ヴェブレンの話を聴いてから,制度経済学を研究したいと思っていました。でも大学院では,最初は京都大学の依田高典先生の指導を受けて,公的規制の経済学を勉強するつもりです。その上で比較制度分析なんかができたらと・・・」

なにやら難しい単語が出てきましたけど,制度経済学っていうのは,経済を単にお金の問題として捉えるのではなく,歴史とか文化とか政治とかまで含めて考える経済学だそうです。

商大出身で他の大学の大学院に進学して研究者になった先生で有名な人では,格差社会論争の火付け役となった元京都大学橘木俊詔先生とか,『虚妄の成果主義』で長者番付にも載った東京大学高橋伸夫先生とかがいらっしゃるよね。

今年から小樽商大でも大学院の博士課程コースがはじまったそうだし,これからもどんどん商大での研究者が活躍してくれると思う。福澤さんもがんばってね〜。